新卒入社した会社での経験。辛いなら辞めていい。

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 私は新卒で入社した会社を2年間で辞め、現在の会社に転職しました。前職での2年間、仕事内容や環境が合わず、本当に苦しく、悩んで悩んで悩み続けましたもし、当時の自分に対して、現在の自分がアドバイスするとすれば、『もう悩まなくていい。会社が嫌だったら、辛いなら辞めていい。なるようになる。”石の上にも3年”なんてクソくらえ!』と言ってあげたいです。私と同じように、新卒で入社した会社に対して『失敗したな』と感じている方に対して、私の経験と思いをブログに綴ります。

辛いなら辞めていい。

新卒で人材コンサルティング会社に入社

 私は新卒で人材コンサルティングを事業としているベンチャー企業に入社しました。当時、私には夢があり、『人が生き生きと生きることができる仕組みを学び、追求して、社会を元気に熱く変えていきたい!』というもので、その夢と会社の理念が一致していたことで、会社側からも熱烈オファーをいただき、その会社に就職しました。『人を生き生きとさせたいという理念を持った会社なんだから、そこで働く社員は生き生きと楽しく働いているのだろう。会社は働く社員を大切にしてくれているのだろう。』と勝手に期待していました。私は、入社前から社長や役員に気に入られ、『あぱちゃ君は、今年のドラフト1位で入社だよ。』と期待されていました。

 しかし、いざ入社してみると実情は全く異なりました。コンサルタントというよりも営業マンとして、毎日、テレアポと飛び込み営業。ほぼ達成不可能な数字目標を持たされ、目標達成のために毎日詰められる日々。朝は5時に出勤し帰宅は終電で、家には寝に帰るだけでした。土日も仕事をし、全く休む暇もありませんでした。給与についても、どれだけ働かこうが、みなし残業として微々たる額が支給されるだけで、ボーナスも支給されませんでした。働く社員は、不平不満ばかりで、飲みに行っては愚痴ばかりで、生き生きと楽しく働いている社員などいませんでした。俗にいう、ブラック企業でした。

 先輩社員や上司からは、今ならパワハラとして訴えてもいいほど罵倒され、毎日鬱々と嫌々、会社に行っていました。当時は心療内科に行くという考えがなくて受診しなかったのですが、この時点で、私はメンタルが病んでいたのでしょう。

 私は入社して2年後に退職しました。退職のきっかけは、当時リーマンショックがあり、会社の経営が傾きかけたため、役員が社員全員と個別面談し『今後1年間、無給で働くことになるかもしれないが、残るか辞めるか、決めてほしい。』と決断を迫られたことでした。私は退職するまでの2年間、本当に辛い思いをしていて、毎日泣きながら会社に行って、会社では長時間トイレに籠ることもありました。そんな思いがあったので、迷わず退職することを決断しました。同じタイミングで、社員約50人のうちの半分が辞めていったので、赤信号皆で渡れば怖くないという気持ちと、ようやく苦しみから解放されるという思いで清々した気分だったことを覚えています。

同期、先輩社員、上司、社長からの言葉

 私が辛い思いをしながらも、何とか2年間耐えることができたのは、同期と仲が良くて、支え合っていたからだと思います。僕のメンタルがおかしくなっている状況について、2つ年上の同期から言われた言葉があります

  • あぱちゃは、時々、心がひん曲がったような表情や発言をするよね。
  • あぱちゃは、真面目で一生懸命でひたむきに仕事しているかもしれないけど、それをいいことに先輩や上司にこき使われてしまっていて、両面思考で見ると振り回されてしまっているよね。先輩や上司の指示を断ってもいいと思うよ。
  • あぱちゃは、会社で本音を出してないよね。言いたいことがあるのに言えてないみたいな。上面だけ良い子ちゃんのように見えるよ。

 当時の私は『何を偉そうに。俺のことなんて分かってないくせに…。』と内心思っていましたが、今考えると、この同期は本当によく人のことを見ていて、私のことを客観的に分析してくれていたんだなと思います。今はこの同期に感謝と尊敬の念を感じています。私は、同期以外の人間を信頼せず、常に猫を被って、良い子ちゃんでいようと無理をしていたのだと思います。会社組織に自分を合わせよう、求められていることに何でも応えようとしていました。それがストレスとなり、私のメンタルは病んでいたのだと思います。毎日、死んだ目をして溜息をついて、同期に愚痴ばかりを吐いていました。年上の同期の指摘を素直に聞き入れて、先輩や上司と本音でぶつかっていれば、また何か違う結果になっていたのかもしれません。

 私が、先輩社員や上司から言われた言葉で強烈に印象に残っている、傷ついた言葉があります

先輩社員からは、

  • 孤高になれよ。成績出せてないのに同期とヘラヘラ飲みに行くなよ。ダサいやつになんなよ。しょうもないことに金使うなよ。もうだめだよ。想像力がない。お客さんの心理を想像できないと売れるわけがない。正直、地頭悪いよ。1を聞いて10を知らないと。こっちだって忙しいんだから。追いつけないよ。危機感だって想像力だよ。
  • あぱちゃは、ロジカルじゃないよ。いつまで立っても一人立ちできないよ。本質を掴めていない。社会人として、もうやばいんじゃない。ロジカルじゃないから周りに流されてるんだろ。君に足りないのはロジカルだよ。同期にどんどん離されていくよ。
  • 今まで苦労してこなかったんだろうな。考えてこなかったんだろうな
  • 根性はあるよ。理屈がなくて行動できる。逃げなきゃ大丈夫だよ。若い頃の失敗は貴重なんだから。そういう意味では今すごい良い経験してるよ。これからだよ。本を読んだり人に会えよ。

と個室に呼ばれて言われました。確かに、最後のほうは、励ましの言葉ですが、『もうだめだよ』『地頭悪いよ』『もうやばいんじゃない』『今まで苦労してこなかっただろうな。考えてこなかったんだろうな。』という言葉がナイフのよう私を突き刺してきて、今でもその先輩社員のことは憎み恨んでいます。ちなみに、その先輩社員は、私よりも早くに辞めていって、今どうしているか知りません。

 直属の上司からは、

  • これまで親が甘やかせて育ててきたから、お前はダメなんだ

と、入社1年目に飲みに行った席で、私の親をバカにしてきました。私は自分をバカにされることは我慢できますが、親をバカにされたことには我慢できませんでした。私は悔し涙をこらえながら、黙って席を立ちあがり、お店から出ました。すると、上司が『おいっ!』と叫んで追いかけてきて、私の胸倉を掴んだので、私も掴み返し、『あんたに俺の辛さが分かるか!!!!』と叫び返して、その場を立ち去りました。そこからは、どうやって家に帰ったのか、全く記憶がありません。

 翌日、上司から『昨日はごめんな』と謝ってくれましたが、いくら上司だからと言って、何を言っても許されるわけではないと今でも強く思っています。

 社長からは、

  • 退職の際の寄せ書き(小さい会社だったので、退職者に対して、社員全員からメッセージを書いて渡していた)に、『あぱちゃは、精神的に脆いところがあったんですね。』と書かれていました。

 私は『わざわざ寄せ書きに書くような言葉か?こんなメッセージを貰って誰が喜ぶんだ。こんな会社辞めて、本当に良かった。早く倒産してしまえ』と思いました。

 実際、今、その会社は紆余曲折を経て、倒産しました。Facebookを見ると、今、当時の社長や役員は、別の会社の役員をしていたり、起業していたりしています。先輩社員も転職したり、起業していたり、活躍しているようです。同期もより良い会社に転職しています。皆、それなりにバイタリティが高い方々だったということでしょう。当時の先輩社員や役員のうちの一部は、今も時折集まって交流を深めているようですが、私が誘われることはありませんし、誘われたとして、絶対に参加しません。

当時の自分に言ってあげたい言葉。同じように辛い方に言ってあげたい言葉

 私は、当時の自分が目の前にいたら、言ってあげたい言葉があります。

 『先輩社員や上司はよく『今逃げたら、他でも通用しないぞ。露頭に迷うぞ。人生狂うぞ。』という趣旨のことを言うかもしれないけど、そんなことはない。むしろ、合わない環境で、我慢して頑張ったって、何も意味がない。価値は生まれない。自分を大切にできず粗末に扱っているだけだ。やりたくない仕事をやらされ感満載の中で、無理をして何とか自分を奮い立たせてモチベーションを上げようとしても、やる気が出るわけない。無理しているんだから、楽しくなくて当たり前だ。『会社から給料をもらえるだけで、会社に感謝して貢献すべき。』と言われるけど、そんなものもクソくらえだ。自分を一番大切にしたほうがいい』と言います。

 人には、どうしても合わない環境や仕事があるのです。私は、一つの物事にコツコツと取り組むタイプの人間だったため、この会社は合わなかっただけです。そんな合わない環境に固執せず、とっとと次の道を、自分に合う道が必ずあると思うので、それを見つけるべきです。

 話は逸れますが、私は当時、『この会社で何とか成果を出さなければ人生が終わる』と必死でしたので、高額(約50万円)の営業マン養成研修の説明会を聞きに行ったことがありました。その研修会社は私をカモだと認識したのか、説明会後、そこの営業社員と私との面談がセッティングされ、『申し込む』という一言を言うまで、夜18時~23時までの5時間、軟禁状態にされたことがあります。約50万円は、残業代もボーナス支給もない、当時の私の貯金ほぼ全額だったため、最後まで渋っていたのですが、その営業社員から『今のままでは、社会人として終わりますよ。』と脅され、申し込む直前までいきました。当日は一旦保留とし、翌日に、優しい先輩社員に相談したところ、『そんな高額な研修、辞めといたほうがいい。』と強く説得され、何とか申し込みを踏みとどまることができました。社会は何も知らない若者を騙して、お金をむしり取ろうと本当に汚い手を使ってくると痛感した出来事でした。今でも、この優しい先輩社員には心から感謝しています。

 私は、前職のベンチャー企業を退職後、何よりも『人間らしい生活がしたい。長時間労働やストレス過多な環境はもうこりごりだ。』という強い思いで、紆余曲折を経て、比較的大手の安定した企業に転職しました。この時、どちらかというと、やりたいことよりも、安定性を重視した企業選びをしました。その結果、今も会社が合わず、適応障害になってしまっていますが…(しかし、大手企業なので、安心して休職できている強みはあります)。

 私は、前職時代は、先輩社員や上司からの言葉に傷つけられたことなどもあり、自分をひどく価値のない人間だと思い込んでいました。自信は微塵もなく、自分が認められている実感も全く持てませんでした。しかし、退職することで、一時的に無職にはなりましたが、会社という閉ざされた環境から解放され、自然と自信を取り戻すことができ、自分で自分を認めてあげることができました

 もちろん安易に退職を勧めるわけではないです。しかし、悩んで悩んで悩み抜いて、どうしても辛いならば、辞めるという決断をすることは間違っていないと思います。というか、間違いにしてはいけまんせん。せっかく会社というしがらみから抜け出したんだから、自分で自分の決断を正解にすべきです。人生、なるようになります。何よりも、自分を大切にしてあげて、自分に合わない環境からは抜け出して、また自分に合う環境を探せばいいじゃないですか。社会で働く皆さんの幸せを切に願っています。

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